頭の整理

頭の中を整えるために,色々と書き綴ります

恐怖を克服するより遊んでるほうがいい

生きていると,「恐怖」を感じる場面に出会います.友人に嫌われそうになったとき,先生に怒られそうになったとき,人気のない夜道を一人で歩くとき,等々.

「恐怖」の感情は,恐怖を克服しようとするモチベーションを産み出します.そのため,やりたくなくても友人の誘いを断れなかったり,先生の立てた目標を達成できるように努力したり,夜道は一人で歩かないようにしたりします.こうして,恐怖を克服できると「安心」の感情がやってきます.安心すると,次の「恐怖」が来るまで休みます.

このような「恐怖」の克服→「安心」の享受を繰り返す生き方は,「恐怖」が外的要因として与えられるならば,自然だと思います.しかし,やりすぎてはいけないのは,自ら「恐怖」を求め,創造することです.「恐怖」の克服→「安心」の享受のパターンに慣れすぎると,何かしらの「恐怖」を克服しないことには,自分にとっていいものは手に入らないと思いやすくなる気がします.すると,他人の単純な好意を素直に受け取れず疑心暗鬼になったり,休みにただ遊ぶということに違和感を感じたりします.

「恐怖」の克服→「安心」の享受のパターンで生きていると,気持ちとしては「焦りや不安」→「脱力感」を繰り返します.そのため,「嬉しい」とか「楽しい」という気持ちが無くなり,生きることはしんどくなってしまうと思います.「恐怖」を忘れて遊ぶ時間を作ることが,楽しく生きていく上では大切だと思います.

 

 

 

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