頭の整理

頭の中を整えるために,色々と書き綴ります

執着の対象

仏教では執着は苦の原因であるとされています.では,人間はどのようなものに執着する傾向があるのでしょうか.

ブッダの言葉を収録した聖典”スッタニパータ”を読むと,執着が生じる対象は次のようなものであると考えられます.

(1)生理的欲求(食欲,睡眠欲,性欲)

(2)感情(喜怒哀楽,優越感,劣等感,罪悪感,背徳感,責任感,投げやりな気持ち,満足感,不満足感)

(3)思想,見解,戒律,道徳,知識

(4)過去,現在,未来

(5)五官(目,耳,鼻,舌,皮膚)により得られる感覚

(6)財産

(7)親族

(8)好き嫌い(愛憎)

(9)(外部の)安らぎ

(10)恐れ

(11)生と死

(12)派閥

(13)快楽

(14)自己

(15)苦痛

(16)ものぐさ

(17)偽り

(18)談笑

(19)遊戯,娯楽

(20)快楽目的のセックス

(21)装飾

(22)占い

(23)賞賛と非難

(24)利益

(25)他人

(26)ふさぎこむ心

(27)美

(28)古いこと,新しいこと

(29)身体(筋力,容姿)

(30)後悔

(31)浮つく心

(32)疑い

(33)朋友,親友,友達,知合い,顔見知り

(34)仲間

(35)経験

(36)酒

(37)賭博

(38)血筋,家柄

(39)親しみ

(40)住居

(41)飲食物

(42)地位

(43)役割

(44)名誉

(45)恋人

(46)性格

(47)習慣

 

挙げるとたくさんあります.苦の原因となる執着が生じることを避けるためには,常に気を付けていないといけないということだと思います.

 

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