余弦定理は,三角形 について成り立つ次の等式です.
上の3つの等式はいずれも三角形の3辺の長さと,一つの内角を用いて表されています.今回は,これらの等式を三角形の3つの内角を用いた表示に変形します.
まず,三角形 の外接円の半径を とすると,正弦定理より次の等式が成り立ちます.
上の式を変形すると, はそれぞれ次のように表せます.
これらを,この記事の冒頭に示した余弦定理を表す等式に代入すると,三角形の内角のみを用いた余弦定理の表示が得られます.
また,上の3つの式をそれぞれ変形すると, を次のように表せます.