下図のような,動径の長さを1に固定した球面座標系を考えます.
この座標系において,点Pのx座標,y座標,z座標はそれぞれ次式で表されます.
今, 関係が次式で与えられているとします.
このとき,点Pのx座標,y座標,z座標はそれぞれ次式で表されます.
を から まで動かしたときに 式が描く曲線を以下に示します.
のとき
のとき
のとき
のとき
の値が大きくなるほど,螺旋の巻き数が増え,曲線は長くなっていることがわかります.
そこで, を から まで動かしたときに 式が描く曲線の長さを求めてみます.
まず,求める曲線の長さを とすると, は次式で表されます.
式を計算するために, 式をそれぞれ で微分すると次式となります.
式をそれぞれ2乗すると次式となります.
式の両辺を足し合わせると,次式が成り立ちます.
式を 式に代入すると,次式となります.
式は求める曲線の長さを表しています.ただ,今回は 式の積分を実行する代わりに,次式により 式を近似することにします.
では, 式の根号内の1が積分結果に及ぼす影響は非常に小さくなるため, 式と 式の値は非常に近くなると考えられます.
式の積分を実行すると,次式のようになります.
式より, では,求める曲線の長さは に比例するといえます.